令和7年節分会
令和7年の節分は2月2日19時に開催
茨城県笠間市の一心寺では、毎年節分の夜19時から、本堂内で節分会(せつぶんえ)を開催しております。
一心寺のお守り(倶生霊神符)を着帯する皆様が、本年の無病息災を願って、供物(軽いお菓子など)を捧げます。
ご祈願法要にてご祈祷を受けた参拝者の中から、福男福女が選出されて、新たな年となる門出に、福豆などの捧げた供物が参拝者に向かって巻かれます。
主に参拝される方々は
以上の方々のご理解とご協力よって、一心寺の節分会は毎年支えら、長年継続して開催することができているのです。
この場をお借りしまして、心より厚く御礼申し上げます。
福男たちが本年の息災を願いつつ、お供物を巻く様子(おかめさんになってますけど男の人たちです)
節分のご祈願法要が終わると、参加した参拝者の有志によって、供物を撒く準備がされる。たくさんの供物に圧倒される。
節分が2月3日ではないこともある
「節分の日程を2日にずらしたんですね?」など皆さんに聞かれることがありました。
実はそうでなはく、今年は地球と太陽の位置関係などから暦がずれる影響で1日早まって2月2日になっているんだそうです。
上記のリンク先である、国立天文台の「暦要項」によりますと、地球と太陽の位置関係などから「立春」が1日早まって、立春の前日とされる「節分」も例年より1日早い2月2日になるということらしいです。
国立天文台によりますと、1年は365日ですが、地球が太陽の周りを公転する周期は365日よりわずかに長い(正確には1年=365日5時間48分46秒)ことなどから、立春と決められた位置に到達する時刻は毎年少しずつずれていきます。
「うるう年」を設けて調整しても、数分数秒のずれは完全にはなくならないようで、今年は立春が1日早まるのに伴い節分も早まるみたいですよ。
節分は令和8(2026)年は3日に戻るようです。ですけど、4年後の2029年には再び2日となり、その後も4年周期で2日が節分となるんだそうです。
さらに30年余りあとの2057年と2058年には2年連続で2日が節分となるなど、今世紀の末にかけて1日早まる頻度が高まるということです。(上の画像をご覧ください)
日蓮宗では「鬼は外」と言わない
日蓮宗法明寺・雑司ヶ谷鬼子母神堂に掲げられた扁額(東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20)
毎年、豆まきをする前に必ずご法話をします。
「日蓮宗には鬼の神様が祀られてますので、鬼は外とは言わず、『福はうち』だけご唱和ください」
などと毎回お決まりのご挨拶。
日蓮宗の守護の善神として、大曼荼羅ご本尊に列座する鬼子母神さま。
伝承によると、一千人ほどの自身の子供たちを育てるために、人間の子供をさらって食べていた。見かねた釈尊は鬼子母神の末っ子を隠したのです。半狂乱となって探し回る鬼子母神は、その後釈尊に諭されて、安産・子育ての善神として、また、法華経・お題目を唱えるものを守護することを釈尊にお誓いし、仏教を守る護法善神となりました。
これらの伝承のもと、悪い鬼から善神へと心を入れ替えた鬼子母神さまを称える意味も込めて、「鬼」という漢字もツノを取って表記するようになりました。(上記画像を参照してください)
鬼といえど、きちんと反省して、更生されて良い神様となった鬼子母神さまを、一心寺でもお祀りさせていただいてます以上は、「鬼は外」と大声で言うわけにはいかないのです。